2026年10月13日 09時
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有名なのはアニサキスです。魚の内臓などにいる、白い糸のような小さな幼虫で、
生きたまま食べてしまうと、数時間から十数時間後に激しい腹痛が出ることがあります。
でも、この虫の本来の目的地は、クジラやイルカのお腹。人間のお腹は、完全に行き先ちがいです。
仕組みはこうです。
クジラやイルカのフンから、卵が海へ出る
オキアミなどの小さな生き物が食べる
それを魚やイカが食べる
その魚をさらに大きな生き物が食べる
食物連鎖を、バトンのように渡されていく虫なんですね。
その途中で、たまたま私たちが食べてしまう。完全な「もらい事故」です。
だから、天然の海の魚やイカ(サバ、アジ、イワシ、サケ、タラ、イカなど)にいることが多く、
エサが加工飼料の養殖魚には比較的少ないと言われています。
ただし、ゼロとは言い切れません。サンマも少なめとされますが、同じです。
川の魚にはアニサキスは基本的にいませんが、別の寄生虫がいるので、
生食はおすすめできません。
ちなみに、マグロは身にアニサキスがいることがまれで、リスクが低い魚の代表格です。
遠洋で獲れたマグロは、船の上で超低温で凍らせて運ばれることが多く、
その間に虫が死ぬためです。同じ赤身でもカツオは事例が多めなので、
見た目が似ていてもリスクは違うんですね。
予防の基本は次のとおりです。
−20℃で24時間以上の冷凍
加熱(70℃以上、または60℃で1分ほど)
新鮮なうちに内臓を取る
醤油、わさび、酢では死にません。「よく噛めば大丈夫」とも言い切れないので、
気をつけましょう。もし食後に強い腹痛が出たら、早めに病院へ。
サンマの塩焼きはしっかり加熱するので安心です。
生の刺身は、鮮度と処理を確かめてから楽しみましょう。
怖がりすぎる必要はありません。ポイントを知っておけば、
おいしい刺身はこれからも楽しめます。